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とも感[FEEL & THINK] 写真 スポーツ・応援

スポーツ撮影の現場でいつも決めていたこととは…

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「何を撮るのかを決めたのか?」

今回、スポーツの撮影の準備をしながら、ふと思い出したのはこの質問でした。あの頃、アシスタントで入るとき、いつもいつもこれを考えてたなーと。

 

人間ってすごいなと思う。離れてずいぶん経つのに、そのような場所に行けば、自然と思い出すのだから。

 

…といっても、野球、アメフト、テニス…みたいな感じで撮るものとしては決まってるんじゃないですか?と思った方もいらっしゃるかもしれませんよね。

確かにそうなんですが、ここで聞いてる「何を撮ろうと思ってるか」とは、どういうポイントで自分は撮ろうと思ってるのか?ということです。

 

「何を狙うかといわれても、詳しくないからわからないから、流れで…」なんて思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

でもそういう人ほど、実は決めて行った方がいいと私は思います。なぜならトータルで撮ることほど、上級者の力を要するからです。シロウトレベルに近いほど取捨選択をあらかじめしておき、捨てるものを決めておくことがオススメです。

 

そうしないと、全部が大事に思えてきて、「あれ撮らなくちゃ」「これも…」と慌ててパニックになったり、撮ってるうちに何を撮ってるのか解らなくなったり、翻弄されて、異常に疲れてしまったり…あまりいい結果になりにくいと思います。

 

以前、写真を撮影するときに、アドバンテージがあったほうがいいというお話を書きました。スポーツで言えばルール、ポートレートであればポーズや仕草など。

 

普段からしっかり頭に入れておくことで当日は感じることに身を任せられるというお話でしたが、これね、逆に言えば、大切なポイントがわかるということは、抜きどころが解っているとも言えると思います。プロがが濃い良質のものを狙って撮れるのは、抜くポイントがわかるからこそじゃないかなと思うんですよ。

 

できるコトは自然と要らない部分を捨てている

この話をそのまま、写真で考えるとややこしくなってくるので、写真を言葉に置き換えて考えてみましょう。

 

今、ニュースを聞き流しているとします。

 

母国語である日本語のときはおそらく、キーとなる言葉だけを自然とピックアップして聞いてるはず。てにおはのような部分はある程度さらっと流してると思います(耳には入ってても)。

 

ところが英語だとどうでしょうか?
苦手な人であればあるほど、おそらく聞き逃さないようにと、全部のワードを聞き取ろうとするはずです。必要ないワードまで拾っていかなければならないので、頭フル回転だし、聞きながら作業なんてとんでもない!みたいなことになる。全部聞こうと必死になった割には頭に残ってないというのは全部を聞こうとしたからこそだと思います。

 

これと実は同じことなんじゃないかなーと私は思っていて。抜きどころがわからないのなら、抜く場所をあえて自分でつくらないと全部を追ってしまう。

だから慣れてないものほど、何を狙うのかをきちんときめておくほうがかえってスムーズに撮れますし、慌てなくて済むというわけです。

 

今回、カーリングとアメリカンフットボールの現場で思ったこと

私は先週末、カーリングとアメリカンフットボールを撮影しました。
その際決めたことはこんな感じでした。

上から順に重要視してみました。

カーリングの撮影

・動きを感じる写真
・選手の表情(プレー中に見せる表情)
・各個人のショット
・雰囲気がわかる写真

[止まってる遠目のシーンは捨てる]

ーーーーーーーー

[フォトアルバム]世界ミックスカーリング選手権大会2017 日本代表選考会 チーム広島(チーム盛岡戦)

[フォトアルバム]世界ミックスカーリング選手権大会2017 日本代表選考会 チーム広島(オリオン機械戦)

 

アメリカンフットボールの撮影

・動きを出したい
・選手の表情に迫る(感情爆発シーン)
・人数が絡んでぶつかりあうシーン

[人数の少ない個々のプレーシーンは捨てる]

ーーーーーーーー

[フォトアルバム]アメフトXリーグ 富士通フロンティアーズ vs LIXIL DEERS

 

どちらも今回の私のキーは動きと表情でした。
何を撮ろうかなと思ったとき、自然に浮かんだことなので、多分私が好きなポイントなんだと思います(笑)←単なる趣味w。

 

でも、実は動き表現としては、別のスタイルで試したつもりではあります。

 

カーリングはどちらかというと動き自体はそこまで激しくないスポーツ。動きが少ない分、カーリングブラシの動きが止まらないように、シャッタースピードを遅めに。止まって見える部分と動きのある部分があることでリアル感を表現(…したつもり)。

 

アメフトの場合は、広いフィールドを駆け回る競技。完全に止めるシャッタースピードにして、枠からはみ出る、いわゆるはみ出感で、枠外に飛び出していくようなイメージで、動きを表現(…したつもり)。

 

あ、ただ、あくまでもこれは私が思った表現なので、これが正解ってことじゃなく、いろんな動きの表現があってもいいと思います。だから撮り方の味が出ておもしろいんじゃないかなとも思います。

 

まとめるとこんな流れかな。

出たとこ勝負ではなく、あらかじめ何を重要視して撮るのかを決める

それを実現するためにはどうやって表現するのかを考えてみる。

現場で試行錯誤の繰り返し

こんな感じですかね。

 

ちなみに、撮影するのがラクなのは

人を限定して撮る(誰かだけを撮る)

視点を限定して撮る

全体を撮る

って順番だと思います。

 

野球とか顕著だと思いますよ。

基本バッターボックスやピッチャーマウンドから動かないし、ランナーも走るところ決まってるし、守備位置も恐ろしく変わることもないし(基本決まってる)。だからこそ誰かを追うという形になるとラク。

だけど展開を読んで試合を撮るとなると、何がこの場面では重要でどういう風なプレーが出る可能性があるかまで考える必要がある(グラウンド全体が被写体となるから大変)。

 

新聞社などのカメラマンは、求められるコトが別

ただし、リアルに新聞社などの報道のカメラマンは、先ほど書いたようなことをしたら叱られると思います。

写真としてはこのシーンがいい!というのがあったとしても、新聞などは文章がありきだから。まず、記事があって、そこに合う写真を選ぶという順序になりますので、流れをずっと撮っていく形にしておかないと、必要な写真がない!!ってことになりかねないんですよね。なので、ずーっと写真を撮り続けていくスタイルが多いんじゃないかなと思います。でもそれは特性だから仕方ないですね。

 

言い換えれば、趣味だからこそ、自由に撮れ、こういう練習ができるというコトもあるんですよ。ぜひスポーツを撮りたいと思ってる方、その日の狙いを決めてしっかり撮ってみてくださいね。レッツチャレンジ!

 

なにはともあれ、楽しい作品作りを♪

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森 友亜(もり・ともえ)
WEBディレクター・セールスデザイナー

広島出身、広島在住。
東京外国語大学卒(ドイツ語専攻)。

プロスポーツ写真の世界に17年従事し、見て来た写真は年間20万枚以上。その間に実感した写真の「伝える・伝わる」力を、ビジネスなどに最大限に活用できるよう、ディレクションやコンサル、セミナーを実施。また、セールスデザイナーとして、「伝わる」「売れる」ために本当に必要なことは何かを徹底的に傾聴し、結果につながるウェブサイトを提案・制作している。写真のセレクトと使い方には定評あり。

知らないこと、新しいことに触れるのが大好きな、ゼロイチ萌えな人。電車で運命的な出会いをした温厚な夫と、マイペースなうさぎのHappyに癒される日々。

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