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とも感[FEEL & THINK] 写真

写真をビジネスとして依頼する際、分野関係なく大切なひとつのポイントとは?

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もし、あなたが、ピッチャー(バッター)を撮るなら、どういう写真を撮りますか?

これは、実際スポーツフォトグラファーに憧れてやってくる人に聞かれていたリアルな質問です。スポーツとは無縁の人もいるかもしれませんが、自分だったらどうするかなと考えてから、ぜひこの記事を読み進めて貰えたらと思います。

 

最近は写真を撮る人が多いですよね。カメラマンと名乗ってなくても、一眼レフも持ってて上手に撮られる方もいっぱいいますし、カメラマン自体も昔に比べると急激に増えているなぁと思います。

 

こうなってくるとえら「選ぶ」ことが大変。どんな人に頼めばいいのか…実際そういった悩みを聞く機会も増えてきました。

 

基本的に選ぶためには、まず相手の前に自分のニーズをしっかり確認することが大事です。

 

カメラマンも万能ではなく、何か得意とされている特性がありますから、自分のニーズと合った人を探すことが大前提。まず自分が欲しいと思ってるものは具体的にどういったもので、どういうテイストなのか。そういう部分をしっかりと洗い出してからじゃないと、どんな凄腕のカメラマンに依頼しても、満足いく写真にはならない可能性があります。

 

例え友達や知り合いであったとしても、自分の欲しいものを得意としていない場合は、「つきあい」で頼む必要はないと私は思っています。そんなことをしても結果満足いかず、でも使わないとなぁ…なんてことになるとモヤモヤするだけですしね。そして悩んだ末使われなかったら、カメラマンもモヤモヤするでしょうし。無理して頼むって、やっぱり双方にとってよくないカタチになると思うんですよ。

 

 

結局自分の思いを整理して言語化し、実現してくれそうな人を探すしかないのか…と言うところに落ち着くわけですが、でも、ひとつだけ依頼するなら、それ以前に「分野関係なく見逃してはいけないことがある」と私は思っています。

 

それは「被写体としっかり向き合えているかどうか」
これは資質にもなるので、得意分野以前のお話ともいえます。

 

 

なんだ、そんなの当たり前のことじゃん思われてるかもしれません。

でも、これ案外出来てないコトってあるんですよ。凄く上手であっても、プロレベルであってもです。確かにしっかり被写体を見て綺麗に撮影されるのだけど、自分がこう撮りたいという思いを優先させている人も結構いらっしゃる気がしています。

 

趣味なら別に問題ないですし、1枚究極に綺麗なポートレートがあればいいとかだと別にいいのかもしれませんが、被写体と向き合えないから良さを出し切れないというのはあり得る話です。分野に限らずどんな写真をとっても、撮り手の思いが中心となった写真になるからです。

 

もし依頼するなら、できれば被写体とちゃんと向き合っている人に頼みたいですよね。

 

ではここで、最初の質問に戻りますね。

もし、あなたが、ピッチャー(バッター)を撮るなら、どういう写真を撮りますか?

 

実はこれ、カメラマンが大切にしているコトをあぶり出すことが出来る質問なんです。…なんて書くと怖いかな(笑)。でも、本音が見えてきますよ。

 

さて、自分の答えは考えましたか?

……
……
……

 

この質問をして、多い答えは

ピッチャーなら、ボールを投げてリリースする瞬間(ボールが指から離れる瞬間)

バッターなら、ボールとバットが当たるインパクトの瞬間

です。どうでしょうか?

 

ですが!!
この答えをする方は、自分の撮りたい!を優先されている方が多いです。

 

確かに、ピッチャーやバッターのその瞬間を押さえるというのは、タイミングなども含め瞬間を捉えることができる力量はあると思います。でも、その瞬間がその選手にとって本当に一番カッコイイ、その人らしい瞬間か?と言われるとどうでしょう?そうとは限らないコトの方が多いのではないかと思います。

 

例えばバッターボックスに入ってのポーズが印象的な人、打ってからのフォロースイングがカッコイイ人、投げるなら投げ終わった後の足のハネなどのポーズが独特な人、投げ方そのものがその人を表している人…いろいろいらっしゃいますよね。

 

普段から興味持って見てるスポーツじゃないと、なかなかその人らしいところが見抜きにくいところはあるかもしれませんが、特徴があるならできる限りその特徴を入れ込んで撮りたい。プロはその視点で動いていました。もちろん、ありきたりの上記のシーンも押さえつつ、狙うのは個性やシーンなどがわかるもの。

 

厳しい言い方をすれば、「ピッチャーなら、ボールを投げてリリースする瞬間(ボールが指から離れる瞬間)」「バッターなら、ボールとバットが当たるインパクトの瞬間」を大切にそこばっかり狙うということは、難しそうな瞬間と勝負して押さえるコトができたという快感に浸って酔っているようなものです。その状態は被写体を見てるとはいえない。だって誰であっても、同じ瞬間を狙ってるわけですから。

 

その人、モノ、コトの個性をしっかりと見ようとしていたらこの答えにはならないはず…とよく言われていましたが、確かにそうですよね。

 

もちろんセオリーはあっていい。

綺麗に撮ろうとすることも大切。

 

だけどそれを越えて、個の違いを見ようとしているかどうか。特徴を捉えようとしているのか。どの視点で捉えているのか。

 

今回はスポーツ、特に野球に特化したカタチで書きましたが、結局何事にも言えるんじゃないかと思います。これは選ぶ際のサンプルともいえる、渾身のポートフォリオからは見えてこない部分なので難しいところがありますが、依頼前にコミュニケーションとれるならぜひ、「いつもどういうところに重きを置いて撮影していますか?」というのは、確認してもらいたいポイントです。

 

もちろん、他分野でも上記質問は有効ですよ^^。
あなたが依頼するカメラマンは、被写体とちゃんと向き合っている人ですか?

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森 友亜(もり・ともえ)
WEBディレクター・セールスデザイナー

広島出身、広島在住。
東京外国語大学卒(ドイツ語専攻)。

プロスポーツ写真の世界に17年従事し、見て来た写真は年間20万枚以上。その間に実感した写真の「伝える・伝わる」力を、ビジネスなどに最大限に活用できるよう、ディレクションやコンサル、セミナーを実施。また、セールスデザイナーとして、「伝わる」「売れる」ために本当に必要なことは何かを徹底的に傾聴し、結果につながるウェブサイトを提案・制作している。写真のセレクトと使い方には定評あり。

知らないこと、新しいことに触れるのが大好きな、ゼロイチ萌えな人。電車で運命的な出会いをした温厚な夫と、マイペースなうさぎのHappyに癒される日々。

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