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本質を伝えるセールスデザイナー 森 友亜(もりともえ)のブログ

とも感[FEEL & THINK] 写真

写真とは、作品とは?違う分野になぞらえて考えてみる。

投稿日:2018-02-24 更新日:

写真って本当に出来るコトの幅が広いなあと毎度のことながら思います。事実を伝える部分もあれば、何か思いをかき立てる側面もある。一般的にすべて作品までひっくるめて、写真という言葉で、済ませてしまうことが多いけれども、本来は、写真と作品って持ってるニュアンスが違うと私自身は思っています。

 

そもそも、作品づくりをしていくというのは、「自分の伝えたい」ことが「相手に伝わるために」どうするのかを真剣に考えることにもつながります。自分がどういうことを伝えていきたいのか、自分との対話をすることから始まりますしね。

 

でね、この流れを、料理や食事になぞらえると、案外わかりやすいかも。

 

「料理」と「食事」については、いろんな考え方があると思いますが、これはあくまでも私がしっくりきた説明上の定義であり、これの正誤についてここでは論ずるつもりはないです。ご了承ください。

 

料理:食べ物をこしらえることや、そのこしらえたもの
食事:その料理をさらに楽しめるために整えたもの

とします。

 

仮に料理から食事に繋がる流れがこんな感じとすると…

1. クッキング

2. 盛りつける

3. メニューとしてセッティング

4. テーブルコーティネートをする

 

写真はこんな感じですかね。

1. 撮影をする

2. 人に見せる、発信する

3. タイトルをつける、テーマを決めてまとめる

4. アートディレクションやフォトディレクションもする

 

 

では、これのどれが料理でどれが食事に関わるのか。はたまた、どれが写真でどれが作品に関わってくるのか。まずは各工程を具体的に見ていこうと思います。

 

1.クッキング … 撮影をする

料理するために必要なものを細分化してみると…

 

・素材(これがないと始まらない)
・レシピ(オーソドックスな作り方)
・調理器具(ナベ、フライパン、包丁など)

・味付け(自分の味覚)
(最終的にレシピ通りじゃなく、自分の味付けに合うのがおいしい料理、あと自分の隠し味とか)

 

これを写真に撮ることに当てはめるとこんな感じでしょうか。

・素材 → 被写体
・レシピ → ノウハウ・テクニック
・調理器具 → 機材(カメラ、レンズなど)

・味付け(自分の味覚) → 視点、気づき、想い

 

ここで案外スルーされそうで、実は大事なのは味付け。

レシピ通り作ったとしても、自分好みかどうかは別。もう少し薄味が、濃い方が、これを足すとおいしくなるんじゃないかなとか。料理のオリジナリティもこういう部分から出てくるように、写真だって、同じ場所にいたとしても、視点や気づき、思いによって、それぞれの深みやおもしろさが増す。

 

ノウハウやテクニックもとても大切だけど、そこばっかりじゃ楽しくないっていうのはこういう部分だと思います。綺麗な写真が撮れたとしても、それが面白いかどうか、伝わるものかは別だから。〇〇をキレイに撮るテクニックは山のようにあると思うんですが、それを実行するためにも、まずは気づきが大事だし、これこそ伝わる写真が撮れる最大のポイントだと思います。伝わる、伝えるってことは別にまた記事を一つ書こうと思います。

 

2.盛りつける … 人に見せる、発信する

鍋やフライパンで作った状態から食器に盛りつけて食べられるようにする状態と、人に見せるために整える状態が同じじゃないかなと思います。

 

例えば、ラインを整えるとかトリミングするとかもそうだし、フィルタなどをかけて楽しむのもそう。見てもらうための形に整えることですね。感じたコトを撮って発信など、インスタグラムで発信するのもこの状態だと思います。

 

3.メニューとしてセッティング … タイトルをつける、テーマを決めてまとめる

組み合わせるとき、これだとなんか食べ合わせが変とか、メインばっかりだと重いなーーとか、なんか物足りないなとか、思うコトありますよね。レストランのコース料理などはこういったことを熟考した最たるものになると思います。また、カレー、丼のような一品だけで十分みたいな料理もありますね。その際もこれ一品でいい!と決めると思います。

 

この、「方向性を選ぶ」「これでいくと決める」ってことがそもそものテーマ作りの第一歩なんじゃないかなと思うわけです。

 

ここで「でもさ、メニュー決めるときには、あらかじめ決めてから料理しない?」と思われた方、するどい!!実際、出来ているモノを組み合わせてって場合もあるけど、「これをメインにこれとこれとこんな感じの食卓にしよう」とあらかじめ決めてから動くほうが多いですよね。その方がちゃんと整いますしね。

 

実際写真も同じで、実はテーマを持って撮るほうが、よりそのテーマの写真が揃って作られていくのは間違いないです。そして、一枚でももちろんテーマを持って撮影していけば作品になる。後付けでテーマを持たせるならば、そのようにまとめていく必要がある。後付けでまとめてみることで、そのテーマが単なる単発ものではなく、自分にとっての大きなテーマと気づく場合もある。

 

実はこの3にあたる部分って1の前にあって、全ての流れに作用しているときもあれば、、3の位置でつくりあげることもある。結構流動的に作用しているところがあると思います。

 

 

 

こんな感じでね。

つまりは、3が料理と食事、あるいは写真と作品を定義づける上で結構重要なファクターなんじゃないかなと思います。テーマを持った上での撮影や発信はすでに作品自体を発信してることになるし、そうじゃなく撮ったものを後付けでするならば、ここではじめて作品になる気がします。テーマを持つって大切ですね、ほんと。

 

私が「写真」「作品」の違いをあげるとするならば、撮ってキレイだったからよし、気に入ったから良し、素敵に撮れたらからよしで終わっているものだと写真。撮り手が「何に心動いたか」ってところがきちんと織り込めたら作品になっているんじゃないかなと。そして、伝えたいことが、伝わるものになっていれば最高。要は伝えたい意識があり、見る人に意図が伝わる写真が作品になり得るのではないかと思っています。

 

テーマも大きなテーマと小さなテーマがあると思いますが、これについてもまた別途書いてみますね。

 

4.テーブルコーディネートをする … アートディレクションやフォトディレクションもする

3までですでに完成しているといえばそうなのですが、さらにそこから「どうやったらもっとこの食事がより楽しめるかな?素敵になるかな?」というところを考えてテーブルセッティングするというところは、まさに「作品の良さをどうやったらもっと反映できるかな、生かせるかな」を考えるアートディレクションやフォトディレクションと同じじゃないかなと思ったりします。

 

さらなるバージョンアップ!ですね。こう書くと、飾り付けるってイメージがあるかもしれませんが、むしろ主役は料理であり、写真であるわけですから、そこを引き立てるやり方をしていきます。作品作りでも同じで、ディレクション側のスキル発表会になっても仕方ないわけです。そもそもの写真そして作品の世界感やその良さがどうやったら一番伝わるのか、それを引き出すためのものだと思ってます。

 

 

長くなってしまいましたが…。

 

料理って日常でも食事まで持って行くことは普通にあるのだけど、写真はそのものだけで十分遊べて楽しめるので、作品作りをずーっとしないままで、写真だけ撮っていくということもありだと思います。だけど、作品にしていくことで見えてくるものもあるんじゃないかなと思うんですよ。世界感や、方向性や、自分に今足らないものなど。

 

綺麗な写真もいい。だけど伝わる写真になると素敵ですよね。というわけで、何度も書いていますが、私は、多くの人が作品作りに興味を持たれるといいなぁと思ってます。

 

そして、これが出来る場を作ったらおもしろいんじゃないかなと思って作り上げたのが、オンラインギャラリーDENだったりします。表現の部分まで考えるっていうとわかりにくいかもしれませんが、要は作品として仕上げていく場作りです。

 

でも表現って、あなどれないですよ。オンライン上でのデザインって、いわゆる配置や背景や字体やその他を変えるだけじゃなく、作品そのものの出し方としての表現は、システム部分まで必要となります。紙物よりも自分で再現するのは難しいなと思う方にこそ、ぜひ体感してもらえたらと思います。まだ事例が少ないですが、そういう部分をもっともっと楽しんでもらえるようにしていきたい。もちろん、DENに限らずそういう場がもっともっと増えていくと楽しいだろうなと思ったりします。

 

今日は作品作りについて書いてみました。今度は、作品作りに欠かせない、伝わる、伝えるってことの違いについての自分の思いもまた書いてみたいと思います。楽しい作品作りを♪

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とも

森 友亜(もり・ともえ)
WEBディレクター・セールスデザイナー

広島出身、広島在住。
東京外国語大学卒(ドイツ語専攻)。

プロスポーツ写真の世界に17年従事し、見て来た写真は年間20万枚以上。その間に実感した写真の「伝える・伝わる」力を、ビジネスなどに最大限に活用できるよう、ディレクションやコンサル、セミナーを実施。また、セールスデザイナーとして、「伝わる」「売れる」ために本当に必要なことは何かを徹底的に傾聴し、結果につながるウェブサイトを提案・制作している。写真のセレクトと使い方には定評あり。

知らないこと、新しいことに触れるのが大好きな、ゼロイチ萌えな人。電車で運命的な出会いをした温厚な夫と、マイペースなうさぎのHappyに癒される日々。

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